風邪をひくと実家の両親を思い出します
2015/07/28
風邪をひくと、必ず思い出すことがあります。
それは実家の母のことです。
小さい頃、病弱だったためよく熱をだしていました。
そんなとき母は、いつも私のそばにいてくれました。
それで、決まって
「かわいそうになぁ、お母さんに移って治ればいいのになぁ」
そういいながら、おでこを触ったり手を握ってくれました。
お母さんの私に対する愛情を再確認できるときで、熱にうなされながらも嬉しかった記憶があります。
自営業で職人の父は、仕事から帰ると必ずお酒を飲み、母に威張ってばかりで近寄りがたい存在でした。
でも、熱を出した私にポカリやプリン、お饅頭や煎餅など、仕事の合間に次々と持ってきてくれました。
枕元はいつも食べ物で溢れていました。
食欲が無いので食べれないけど、すごく嬉しかったです。
その時の、父のペンキが着いたズボンや外の臭い(なんて表現したらいいのかわかりません)、頭に巻いた汗止めの手拭いは、よく覚えています。
「じゃあな」と仕事に戻る父の後ろ姿をみながら涙が止まらなかった記憶があります。熱で弱っていたんですね。幼いときはよくわかりませんが、中学生くらいになっても涙していました。
風邪をひいている今、実家の父と母のことをすごく思い出します。
愛情を注いでもらっていたんだなぁとあらためて感謝です。